受精と妊娠

早く子供を授かりたい人や、 諸事情で今は妊娠出来ない人などの為の、 受胎の基礎知識をご紹介しています。

 受胎
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 妊娠の
  タイミング

妊娠し易い要素

理屈はいいから一般的な結論だけ知りたいという人は『まとめ』へ

女性の体のメカニズム

男性の生殖細胞
    精子が卵子と受精し妊娠状態となる為には、上記の『女性の体のメカニズム』 でご説明しました通り、排卵日でなくてはいけないのですが、「排卵日以外に射精(精液の放出)しても妊娠しない」 又は「排卵日であれば、いつ射精しても妊娠する」とは少し違います
    精子には寿命(=生存期間)と、 受精する為の運動を行う期間(=受精機能保持期間)があり、 排卵日以外に射精しても寿命のあるうちは生きていますし、排卵日であっても射精して直に受精するとは言い切れません。

    生存期間

      精子の生存期間は、短い人で数時間、長い人で一週間程度です(平均2〜3日間)。
      ですから排卵日前の射精であれば、 最長で約7日間は妊娠する可能性があるという事になります。

    受精機能保持期間
      精子は、常に受精する為の運動を行っているのでは無く、 この活動期間は、幾つかの要因によって様々に変化するそうです。
      数時間で活動をやめてしまったり、生存期間は活動を続けたりなど、 個人差が有り、精子の一つ一つにも差が有ります。
      内的要因としては、射精頻度の高い人の場合は 精子の生産が追いつかず、 精液内の精子の数が少なくなり、比例して元気の良い精子の数も少なくなります。
      また、射精頻度が低い精子の生産能力が低下していくようで、 精巣に溜められて古くなった精子もあまり元気が無い確率が高いようです。
      これらが絡み合うと、とても一つの結論は出せず範囲も広くなってしまうのですが、 2〜5日間隔での射精が受精には適しているようです。
      外的要因としては、膣内が乾燥気味な状態で空気に触れ易い環境での射精では、 活動期間が短くなったり、生存期間自体が短くなったりするそうです。
      また、最も受精機能を活発に保持している期間は、 射精から約5時間後〜48時間後までの間とも言われています。
精神的要素
    精子と卵子を受精し易くするには、上記にてご説明しました人体の構造的な要素の他に、 精神的な要素も少なからず関係しています。
    性的な興奮度合いの高い性交は精液の分泌が活発化され、 精液の進入を容易にさせ精子を空気に触れにくくさせるほか、 女性がオーガズムに至ることによって、 膣内の奥は拡張し精子が子宮へ進入し易くなり、 入り口付近は隆起して膣外に漏れ難くなります。

      オーガズムに至る事による受精確率の上昇は、それほど大きなものでも無いらしく、 オーガズムに達し難い(又は達することが皆無)であっても妊娠し難いとはならないようです。

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時期的要素
    この要素は、私が調べた範囲では漠然としていまして余り理論的でも無いので、 ほんの雑談程度にご紹介します。

    10月〜5月説(冬を除く)
    • 春は生物の生命力が高まる季節であり、細胞が活性化され妊娠力が高まる。
    • 春や秋は程よい温かさで人体の血流も良くなり、 自律神経の興奮による性反応も起き易くなる。
    6月〜8月説
    • 女性の排卵頻度は、6月から8月にかけて上昇する。
    9月〜10月説
    • 男性の睾丸濃度は、9月から10月にかけて上昇する。

ま と め
    各要素を整理しますと、一周期で性交によって 妊娠する可能性がある日数は、排卵予定日とその前後を合わせた3日間と、 精子の最大生存期間である7日間分さかのぼった9〜10日間 (排卵予定前日と精子生存期間7日目の時間的な重なり具合で、日数にして1日分の変動。)となります。

    妊娠の可能性が高い日数は、 排卵予定日とその前後を合わせた3日間に、精子の受精機能が活発とされる48時間分さかのぼった4〜5日間となります。
    妊娠の可能性を上げるには、 排卵予定日の3日前よりさかのぼる事3日間程度は性交を控え、 排卵予定日の3日前に行い、また2日間程度控え、排卵予定日に再度行う。 また、なるべく性的興奮の高まった性交とし、適温で血流の良い状況が望ましいとなります。


  • ひーママは月経周期が28〜30日と、比較的狭い範囲の中で流動的でしたが、軽い排卵痛がありましたので、排卵日を感じる事は出来ました。
  • ひーパパ・ママ共に結婚前までの人生経験の中で妊娠経験が無く、ちゃんと病院で調べた訳ではありませんが、 妊娠し難い体なんだと思い込んでいましたが、あっという間に授かり、二人してとても驚きました。
  • 射精の間隔は、別段意識はしていませんでしたが、概ね理想的な間隔であったと思います。
  • 『精神的要素』は、それなりに効果があるように思えました。
  • 『時期的要素』で考えると、「6〜8月説」にあてはまりました。

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 妊娠の
  発見

妊娠を発見するには、最初の兆候として一般的で分り易い「生理が来ない」 という現象で良いと思います。
生理不順で月経周期が流動的な方もいらっしゃると思いますが、 妊娠する可能性の高い性交を行った覚えがある場合などは、妊娠を疑ってみても良いと思います。
生理が遅れているようであれば、市販の妊娠検査薬での確認で良いと思います。
妊娠検査薬という物が世に出始めた頃は、あくまで参考程度にという感じで 産院での診察が最優先でしたが、現在ではそれなりに信頼に値する物であると思います。

妊娠検査薬は、使用時期用法を守れば判定結果はかなり高精度らしいです。 しかし、完璧では無く誤判定もあるそうですので、その事例をご紹介します。
(妊娠検査薬は、尿に含まれるhcgというホルモンの検出量によって判定を表示します。)
    陽性の誤判定
    • 排卵期に分泌量の多くなるLHというホルモンを、hcgと取り違え反応してしまう可能性がある。
    • 着床したが妊娠成立(超音波検査での胎嚢確認)にまで至らず、 ごく早い時期での自然流産(化学的流産)となる場合、月経前に使用した時に反応する事がある。
    • ごく最近まで妊娠していた場合には、通常より多量のhcgを分泌している事がある。
    • 妊娠や子宮に関連の有る病気や医療行為などで、分泌されるホルモンや投与される薬の成分に反応するケースがある。
    • 尿の成分に影響を及ぼす病気や薬の服用・投与によって、反応する場合がある。
    陰性の誤判定
    • 適切な時期に使用せず、検査が早すぎた場合にはhcgの分泌量がまだ少量で反応しなかったり、 遅すぎた場合には分泌量が多すぎて検査薬の反応限界を超えてしまい反応しないケースがある。
    • 水分の多量摂取により尿成分が薄まると、反応しない場合がある。
    • 染色体異常によりhcgが多量に分泌され過ぎて、検査薬の反応限界を超えてしまう事がある。
    • 妊娠した胎児の発育が停止してしまったり死亡してしまうと、hcgの分泌量が減り反応しなくなる。


月経周期になっても生理が来なかったのですが、 『妊娠のタイミング』の体験記で書いた通り妊娠出来ると思っていなかったので、 「遅れてるなぁ〜」と思いながらも検査薬を使用するまでしばらく期間が空きました。
そのうち2回目の周期が過ぎても生理が来ないので「これはひょっとして!」と ひーパパ は思い (実は、この時点でもまだ ひーママ は、遅れているだけでは?と半分以上思っていました。。。)検査薬で確認したところ、 めでたく陽性でしたとさ。
早速産婦人科へ行くと検査薬の結果重視で、そのまま妊娠前提で話が進んでいきました。

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